●2017.11.07
藤本一馬『FLOW』Trio Feat 林正樹&西嶋徹
米子公演
一馬さんの胸を鷲掴みにされる「あの音」
音楽の根っこにある温かみと大地の生命力は、さらに冴えわたっているように感じました。
まさに公演前、一馬さんが「今の感覚で深めていきたい」とおっしゃっていた通り、内に秘めたる情感がその音にも、間合いにも、このトリオの呼吸感にも深く宿ってい ました。
この3人から生み出される疾走感、また余白と余情の例えようのない美しさ。
音の重なりの美しさに切なさや幸福感が満ちていて
悲しくないのに涙する幸せな瞬間が、もうっ何度もやってきました。
音楽は自由です。人それぞれ趣向は全く違うし、だからこそ楽しいと思うのだけど
今回、お客様の深く聴き入る姿、美しい横顔を目の当たりにして
武満徹さんのお言葉
「音の感覚的体験は、時には、言葉以上の深い理解や、人間的な結びつきを可能にする」を思い出しました。
音楽を通して、人間的な理解や信頼を深めることができるのかもしれないなぁなんてことを空想しながら。
ご来場いただいたお客様、遠くからも近くからもありがとうございました。『FLOW』がリリースされてから約1年半、このトリオでの公演を熱望し続け、温かいお客様と一緒に本公演を実現できたこと、感謝の気持ちでいっぱいです。公演を支えてくださったQホールの野坂さん、音響の大村さん、出店して下さったCAFE KOHANHE西澤さん(この方の音楽を通しての深い理解が本当にありがたかった)、快くサポートしてくれた友人、ありがとうございました。貴重なトリオ公演で米子の地を選んで下さり、最高の演奏をしてくださった藤本一馬さん・林正樹さん・西嶋徹さん本当にありがとうございました。
今年の『FLOW』トリオ公演は本公演のみでしたが、また来年以降も各地で開催される機会もあると思います。その際は是非お近くの会場で! より多くの音楽ファンに届くことを心から願っています。
※終演後、打ち上げのお席でサプライズ林正樹さんのデビュー20周年のお祝いをしました。ケーキイラストは、いつも見るたびにクスっと笑ってしまう、林さんツイッター写真より拝借です。
林正樹さん。20周年おめでとうございます&これからもご活躍をお祈りしております。