これまでのこと

2022年8月21日(日)19時00分開演 Librarie

Masayoshi Fujita vibraphone solo live‬

Masayoshi Fujita vibraphone solo live@ librarie 無事に終了しました。
ご来場のお客様、関わって下さった皆様、心を寄せてくださった方々本当にありがとうございました。

とても心に残る公演となりました。
ヴィブラフォンのロングトーンによる残響は、波紋のように広がっては消え、ふくよかな余韻をともない心の奥底まで響き渡ります。
陰影ゆらめく深き音と、秋の虫達がそれはもう素晴らしいアンサンブルとなり、過ぎゆく季節もまたうつくしいと教えてくれました。

演奏前に曲の物語を短めにお話され、あとはリスナーがそれぞれの音像詩を心に描いていきます。自然の情景を心に宿した藤田さんの音楽に身をゆだねると、遠い記憶にある風景を呼び起こされ、この不安な毎日に静寂と平穏をもたらしてくれるようでした。

音楽と場の力と純粋な気持ちが合わさって想像していた以上のエネルギーとなりました。
お客様の聴き入る姿が美しすぎて、準備してきた者としてはそれを後ろから見られることは何にも勝るご褒美です。

やっぱり音楽は人間的な信頼を深めますね。
リブラリエの毅さん、何度も貴重な時間をありがとう。スタッフ皆さんの心意気に心打たれずにはいられなかったです。
会場に野草の装飾をしてくださったのは松本裕子さん。何のたくらむことなく世界を美しくしている小さきものをそっとアレンジして連れてきてくれました。
DOORの高橋香苗さんも最初から最後まで心を寄せてくださり、とびきり素敵な生花を届けてくれました。
テーブル上の蝋燭は河合悠さんの作品で、意思のあるあたたかい灯が見守ってくれているようでした。

「生まれたての朝」の写真を提供してくださった河原朝子さん。あの朝靄の写真を見てイメージを膨らませていったけど、初めてお会いした時から仲良くなりたかったから、すごく嬉しかった。
撮影はムラ君こと、村上伸明さん。随分前からライブ写真を見て「かっこいい写真をとるの、これ誰?」って思っていて、念願叶いました。このアコースティックライブの空気を読みとってくださる行動や気遣いにも本当に感動しました。

藤田正嘉さん、素晴らしい演奏をありがとうございました。
秋冬のヨーロッパ、タイ公演もどうぞよき時間となりますように。